遺族へ言ってはいけない言葉
梅雨のじめじめした季節になってきましたね。
蒸し暑くなる季節。身体の不調もでやすい季節です。
グリーフケアでいろんな方のお話を聴いています。
決まったルールはありませんので、ご自由にお話して頂いてます。
それを聴いている時の私の頭はフル回転状態です。
こういう反応なんだな、こういう風に感じたんだな、ショックが深そうだな、
などなど、フル回転でいろんな事を考えてますが、不思議と疲れません。
やっぱり私はこれがやりたかった事だったのだと実感。
いろんなお話が聞けて有難いです。
さて、いろんな人のお話を聞かせて頂いて、
思った以上にかけられた言葉によって傷ついているという事に気が付きました。
遺族に対してNGな言葉をつらつらを書いてみようと思います。
言葉をかける方が、良かれと思ってかける言葉なんですよね。
→の言葉は、私の突っ込みを。( ^o^ )
「頑張ってね。」
→え?何を。大切な人亡くして何を頑張るの?
「最後どうだったの?どこで亡くなったの?」
→何で詮索するの?それ聞いてどうなるの?
ただでも大切な人失って悲しいのに、何で詮索されないといけないの?
知ってどうなるの?何でそんな事平気で聞けるの?
大馬鹿なの?ポンクラなの?反省しなさい。
「あなたより大変な人いるんだから!」
→いや、何目線?
何で比べるの?大事な家族を失って、
さらに大変な人いるからって言われてどうなるの?
そういう言葉いらないです。
「大往生でしたね。」
→これね、意見がわかれるところです。
ご家族がそう思ってる場合はいいです。
苦しまずに旅立てた、家族がそう思って話してる場合はいいと思いますが、
年齢だけを見て、大往生って言われても、
そのご家族にとっては辛い時もあるので、
声をかける側からいうのではなく、ご家族が話してきた場合のみにして下さいね。
ご家族が苦しまずに、大往生だったわ、って場合は、共感して下さい。
「元気そうね」
→大切な人を失って数か月、数年が経っても、心では悲しみは続いてます。
そう見せないで努力している人も大勢います。
だから、元気そうね、とかは言わないでね。
何十年と悲しみを抱えている人もいます。年数じゃないです。
「落ち着いた?」
→いやいや、落ち着く事なんてあるんでしょうか。
探りいれてんの?そういう探りはお断りです。
「お母さんを支えてね」
→兄弟を亡くし、残された子供によくかけられる言葉ですが、
残された兄弟だって悲しいんですよ。
悲しくて辛いのに、そんな言葉にしっかりしなきゃ!と悲しみを出せず、
病気になる事も。
人間が生きてる間にうけるストレスで、
最愛の人との死別がストレスでは最大だと言われています。
大切な人がもうこの世にいないだけでも悲しくて生きる目的を失ってる人もいるのに、
心ない言葉で、2重、3重で傷つく場合も。
では、どんな言葉をかければいいんでしょうか?
あくまで私だったらです。
「身体、無理しないでね。」
「少しでも休めたら休んでね。」
「何か手伝える事あったら遠慮なく言ってね。」
などです。
本人を労わるような言葉が良いと思います。
遺族の立場になると悲しみで1日があっという間に過ぎる場合もあり、
食事などもとれない事もあります。
そういう時に、お弁当買ってきたよ、と、お弁当を届けて、
さっと帰っていった方の心遣いが後で嬉しかったという声もありました。
愛する人がいない世界を受け止めるには静かな時間が必要です。
本当ちょっとの気遣いなんです。余計な言葉はいらない。
でも、気にしてるよ、心配だよ、って場合は、
一言のお手紙や、絵葉書なんかも良いかもしれません。
死別の時に対応など、誰も教わらないですよね。
私も全然知らなかった。
もし、言っちゃった!って時には、ごめんね、って言えるといいですね。
ほんの少し、気遣いができると優しい世界になると思いませんか?(^^)